(ブルームバーグ):東京海上ホールディングスは23日、米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイから約2874億円の出資を受け入れ、戦略的提携を結ぶと発表した。再保険や企業の合併・買収(M&A)分野で連携し、グローバルでの保険事業の競争力強化につなげる。
東京海上HDが金庫株として保有する自己株式をバークシャーの完全子会社で再保険事業の中核会社に割り当てる。当初の比率は約2.5%となる。割当価格は1株当たり5962円。23日の終値5857円を1.8%上回る。株式希薄化の影響を避けるため、東京海上HDは出資受け入れと同額の自己株取得も実施する。
人口減少と低成長に直面する日本の損害保険業界では、海外市場への展開と再保険の高度化を探り、大手各社は近年、数千億円規模のM&Aや資本提携を相次いで進めている。バークシャーは世界有数の再保険引き受け能力と巨額の投資余力を持つことで知られ、今回の提携は東京海上HDにとってリスク分散と資本効率の向上を同時に実現しうる一手となる。
再保険分野では東京海上HDの保険ポートフォリオの一部をバークシャー子会社が引き受ける。自然災害リスクなどによる収益変動を抑え、安定的な引き受け基盤を確保する。グローバルなM&A案件での共同投資も検討する。東京海上HDの買収実行力とバークシャーの資本力を組み合わせることで、買収案件の選択肢や可能性が大きく広がるとしている。
バークシャー側は長期投資を前提に出資し、保有比率は東京海上HD取締役会の承認なしに9.9%を超えないことでも合意した。
東京海上HD広報担当の伊豆充浩氏によると今回の提携はバークシャー側から具体的な提案があったという。提携期間は10年。5年間はバークシャーが東京海上HDの競合先と同様の契約を結べない内容だという。
アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーは、バークシャーとの提携によりグローバルな知見を生かし、他社より先に運用の幅を広げられるアドバンテージになるだろうと指摘した。
(第3段落を追加するなど情報を加えて記事を更新します)
--取材協力:南部真帆.
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