サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)が、23日に米ヒューストンで開幕するエネルギー業界の国際会議「CERAウイーク」への出席を取りやめたことが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。

ナセル氏は、S&Pグローバル主催の同会議で24日に登壇する予定だったが、同関係者によると、緊迫化する中東情勢への対応を優先するため出席を控える。欠席の決定は公式にはまだ発表されていないため、関係者は匿名を条件に語った。

世界最大の石油生産会社であるアラムコは、イランと米・イスラエルの軍事衝突によりホルムズ海峡がタンカー航行にほぼ利用できなくなったことを受け、原油輸送ルートの大幅な変更を余儀なくされている。東西パイプラインを活用し、紅海に面するヤンブー港からの輸出を拡大した。同社の中東域内の資産もイランの空爆の標的となっている。

ナセル氏は今月初め、イラン戦争による混乱が長引けば世界の石油市場への影響は「壊滅的なものになる」と警告していた。

戦争勃発から3週間余りが経過し、原油・天然ガス価格は急騰している。23日のアジア早朝の取引で、北海ブレント原油先物は一時1バレル=114ドル台に上昇した。

先週19日にはイランの攻撃を受けてヤンブー港からの積み出しが一時停止する事態が起きており、不安定な情勢下での供給途絶リスクがあらためて浮き彫りとなった。

原題:Aramco CEO Withdraws From Houston Event to Deal With War (1)(抜粋)

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