(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、ドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル総裁は20日、イラン戦争の影響でインフレ期待が2%を上回る兆しが出れば、ECBは速やかに対応する用意があると表明した。
ナーゲル氏はドイツ西部ゴスラーで講演し、金融政策はエネルギーショックによる目標からの短期的な乖離(かいり)を防ぐことはできないが、実際の物価上昇が波及効果を伴い、中期的なトレンドに影響を及ぼす場合には対応が必要だと語った。
同氏はこの日先にブルームバーグとのインタビューで、イラン戦争の影響で物価上昇圧力が一段と高まった場合、ECBが4月にも利上げを検討することが必要になるとの見解を示していた。
ナーゲル氏は「強い警戒を維持しなければならない」と述べた上で、「インフレの中期的な影響はまだ信頼性を持って評価できないため、様子見の姿勢が適切だ。必要であれば迅速に対応できる」と説明した。
一方、別のECB政策委メンバー、マクルーフ・アイルランド中銀総裁も20日、データが必要性を示せば来月利上げの可能性を排除しない考えをブルームバーグテレビジョンに示した。ただ、不確実性が極めて高く、現時点で確約することは不可能だと述べた。

マクルーフ氏は市場が年内に2回の利上げを織り込んでいることについて、「十分理解できる」と語った。これはECBの基本シナリオの一部でもある。ただし、対応の策定に当たっては冷静かつ慎重なアプローチを取ると強調した。
「事実が行動を取る必要があると示すなら、われわれは間違いなく行動する」と同氏は指摘。「しかし最終的には証拠次第であり、次の決定まで6週間ある。この特有のショックの中では、6週間は非常に長い時間だ。4月にどのような状況になっているかを見極めたい」と話した。
原題:Nagel Says ECB Can React Quickly on Inflation Risks If Needed、ECB’s Makhlouf Says April Hike Possible If Data Signal Need (1)(抜粋)
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