(ブルームバーグ):米航空会社幹部らによれば、航空券の予約状況は業界史上でも異例の好調さとなっている。燃料コストの上昇で運賃の値上がりが見込まれる中、富裕層のレジャー客や出張者が航空券購入を急いでいるという。
デルタ航空は3月までの売上高の成長率見通しを1桁台後半と予想している。従来の伸び率は5-7%だった。一方、アメリカン航空グループは1-3月(第1四半期)売上高は10%余り拡大する見込みだとした。
こうした強気の見通しは、イラン戦争を背景とするコスト急騰にも、航空各社が対応策を見いだしていることを示している。デルタ航空とアメリカン航空はいずれも、3月には単日ベースの売上高が過去最高水準を記録した。旅行シーズンが本格化する前に顧客が今のうちに価格を確定させていることが示唆された。
一方で、燃料費は収益を圧迫し始めている。アメリカン航空では、燃料費の急騰を受け、希薄化後1株当たり調整後損失が1-3月の当初見通し(10-50セント)の下限に近い見込みだ。
同社のデボン・メイ最高財務責任者(CFO)はワシントンで開かれた業界会合で、燃料価格の高止まりや需要環境の変化があれば、追加の流動性を確保する可能性があると述べた。
デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は、今月に入り燃料費が4億ドル(約640億円)増加したと明らかにした。
同会合でバスティアン氏は、今後2カ月にわたり価格が高止まりすれば、企業需要は「堅調を維持する」可能性が高いと述べた一方、低コスト航空会社は原油価格の上昇をそれほどは吸収できないとの見方を示した。
欧州の同業他社と異なり、米航空会社は燃料ヘッジを行っておらず、価格上昇の影響をより強く受けている。
業界幹部らは、事実上封鎖されているホルムズ海峡の安全がメモリアルデー(5月25日)までに確保されなければ、航空券価格が上昇し、高止まりする可能性があるとの見方を示した。
原題:Airlines See Strong Bookings as Travelers Rush to Lock In Fares
(抜粋)
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