(ブルームバーグ):アマゾン・ドット・コムは、ユーロ建て債券を初めて起債し、約125億ユーロ(約2兆3000億円)の調達を目指している。事情に詳しい関係者が明かした。テック大手各社が人工知能(AI)インフラに巨額投資を進める中での動きだ。
匿名を希望する関係者によると、今回の債券は8本立てで、償還期間は2年から38年までとなる。ブルームバーグがまとめたデータによれば、ユーロ圏での8本立ての起債は初めてとなる。アマゾンは10日、11本立てで370億ドル(約5兆8600億円)規模のドル建て債を発行した。
ドル建てとユーロ建てを合わせた今回の発行は、企業債としては過去最大級の規模となる見通しだ。クラウドコンピューティング業界では、AIに巨額投資する中で大型起債が相次いでいる。アマゾンやアルファベット、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトの設備投資額は今年、計約6500億ドルに上る見通しだ。
アマゾンは今回の起債で2通貨を活用し、幅広い年限を設定することで、多様な投資家層にアプローチできるうえ、借り換えリスクも分散できる。欧州での起債本数の過去最多は、2020年にティファニー買収資金を賄うためLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが実施した7本立てだった。
シュローダー・インベストメント・マネジメントでサステナブル・クレジット部門を率いるサイダ・エガーステッド氏は「アマゾンは誰もが知る企業だが、歴史的に現金を豊富に保有してきたことを考えると、なぜこれほど多額を発行するのかと投資家は疑問に思うかもしれない」としたうえで、「長期トランシェでのヘッジを考慮すれば、ユーロ建て債はドル建て債よりも広い水準で値決めされるだろう」と語った。
事情に直接詳しい関係者によると、ドル建ての起債には約1260億ドルの注文が集まり、社債としては過去最大級の注文規模となった。アマゾンは当初の発行規模を250億-300億ドルとしていたが、最終的に増額した。
原題:Amazon Targets €12.5 Billion From Eight-Part Euro Bond Offering、Amazon Seeks €10 Billion From Debut Euro Bonds Amid AI Push (1)(抜粋)
--取材協力:Tasos Vossos、Abhinav Ramnarayan.
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