急速な技術革新が、あらゆる形態の資本に対する「飽くなき需要」を生み出している――。ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のデーブ・マッケイ最高経営責任者(CEO)はこうした見方を示し、人工知能(AI)インフラ整備に伴う融資需要に対応するため、同行にはなお十分なバランスシート上の余力があると述べた。

マッケイCEOは16日、トロントで開かれたブルームバーグ主催のイベントで、「宇宙や衛星分野における新興技術、そして間違いなくAI向け計算能力の拡充への動きが、あらゆる形態の資本に対する飽くなき需要を生み出している」と語った。

RBCのデーブ・マッケイCEOインタビュー

2014年からRBCを率いるマッケイCEOは、空調設備からリース契約、コンピューティング向け半導体に至るまで、AIインフラ向けシンジケートローン市場が非常に活況だと指摘。「当行の融資残高は大幅に増えている」と語った。

一方で、「当行にはまだ余力がある」と述べ、「バランスシート全体の構成を踏まえても、十分な余力を有している」と説明した。

ロイヤル・バンクは2027年までにAI関連で10億カナダドル(約7億1500万米ドル)の企業価値創出を目指しており、社内にAI研究センターを設置しているほか、国内最大級のグラフィックス処理装置(GPU)向け計算基盤を構築した。マッケイCEOによると、同行は独自のAIソフトウエア用「トークン」も保有しており、従業員によるAI利用の拡大に伴い、こうしたトークンは一部企業でコスト面の懸念材料となっているという。

また、自ら専用に構築したCEO向けAIエージェントを活用してマクロ経済や金融データを分析しており、毎朝約1時間をかけてその結果を確認していると説明した。こうしたツールは従業員との議論を「要約」してくれるが、従業員そのものを置き換えるものではないと述べた。

マッケイCEOはAIについて、短期的にはインフレを押し上げる要因になる一方、生産性向上を通じて最終的には「デフレ的」に作用するとの見方を示した。

さらに「こうしたモデルが従業員を訓練するスピードは驚異的だ」と発言。将来的には「必要な人員が減る可能性もあるが、その多くは自然減や人口動態の変化を通じて実現するだろう」とし、「社会にはそれが必要だ。私たちにはこうしたツールが必要だ」と述べた。

原題:RBC CEO McKay Sees AI Fueling ‘Insatiable’ Demand for Capital(抜粋)

--取材協力:Lisa Abramowicz.

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