主要7カ国(G7)の財務相は、9日の緊急会合で石油備蓄を共同で放出する可能性について協議する。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中東での戦争激化が同地域からの供給を停滞させ、原油価格の高騰を招いている。

協議の非公開を理由に匿名を条件に語った関係者らによると、電話会議は中央欧州標準時(CET)の午後1時30分(日本時間午後9時30分)ごろに行われる。G7議長国を務めるフランスが開催を呼びかけた。

G7の緊急会合については英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が先に報じた。同紙によると、備蓄の放出は国際エネルギー機関(IEA)と調整して行うことになり、これまでのところ米国を含むG7メンバー3カ国がこの構想への支持を表明した。

事情に詳しい関係者らは、まだ決定が下されていないとも指摘した。

戦略備蓄の協調放出が過去に実施されたのはわずか5回で、そのうち2回は2022年のロシアによるウクライナ侵攻に対応したものだった。

中東での戦争が続く中で原油価格は1バレル=100ドルを上回る水準に高騰している

北海ブレント原油は9日、一時1バレル=120ドル近くまで急騰したが、G7緊急会合の報道を受け、上げ幅を縮小した。イランでの戦争が始まる前は72ドル前後で推移していた。

アラブ首長国連邦(UAE)やイラクを含む主要な産油国は、貯蔵能力の不足により、既に減産を余儀なくされている。

関係者のうちの2人によれば、一部の欧州諸国は米国がロシア産石油への制裁について、緩和を求めるのではないかと懸念しているという。この制裁はロシアのウクライナ侵攻を受けて導入された。

米国は既に、期間限定でロシア産原油のインドへの販売を認める措置を取っている。

原題:G-7 to Discuss Joint Release of Emergency Oil Reserves (2)(抜粋)

--取材協力:Grant Smith.

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