今年のノーベル平和賞を受賞したロシアの人権団体「メモリアル」の創設者について、ロシア法務省は外国のスパイを意味する「外国の代理人」に指定しました。

ロシア法務省によって「外国の代理人」に指定されたのは、今年のノーベル平和賞を受賞したロシアの人権団体「メモリアル」の創設者の一人で人権活動家のスベトラーナ・ガンヌシキナ氏です。

ガンヌシキナ氏は旧ソ連での弾圧を記録する活動などに取り組み、2012年まで人権に関する大統領の諮問機関のメンバーを務めていました。

「メモリアル」自体もすでに「外国の代理人」に指定されていて、ロシア最高裁が去年、解散を命じています。

今月にはロシアで最も古い人権団体の一つ「モスクワ・ヘルシンキ・グループ」もロシア法務省から解散を申し立てられるなど、人権活動への締め付けが強まっています。