(ブルームバーグ):JPモルガン・チェースのクレジット取引グローバル責任者のサンジェイ・ジャムナ氏は、生成人工知能(AI)技術はクレジット資産が生み出す非構造化データの処理に適しており、業務のあり方を変革するとの見通しを示した。ブルームバーグテレビジョンのインタビューで語った。
ジャムナ氏は、クレジット市場は市場自動化の最後のフロンティアだとし、従来のAIモデルはこの資産クラスに必ずしも適していなかったと述べた。
企業が生成AIの利用を拡大するにつれ、影響は業界全体に及んでいく。ジャムナ氏は、AIによって「競争の参加資格と競争方法が再定義される」として、勝者と敗者は企業が新技術から得られる機会をどれだけ取り込むかで決まると指摘した。
AIがクレジット市場に与える様々な影響を理解しようと、投資家は現在躍起になっている。レバレッジドファイナンスやプライベートクレジット市場の中核を成すソフトウエア企業のビジネスモデルを、生成AIが浸食するとの懸念も高まっている。一方で、テック大手もデータセンターの整備資金を確保するため、投資適格級債や過去最高水準のインフラ債発行を相次いで行っている。
ジャムナ氏は、現在のクレジット市場の歪みが、魅力的な水準で資本を投入する機会を生み出しているとの見方を示した。同氏はクレジットは「今まさに注目すべき資産クラス」で、ソフトウエアを巡る騒動は、クレジットサイクルによくある正常な局面だという。
既存の借り手に対するAIの脅威について、ジャムナ氏は、生産性の大幅な向上に続く一定の統合は正常な現象だと述べた。また、新技術の力を活用してシェアを獲得する企業のような、大きな勝者も現れるとの見通しも示した。
イランを巡る中東情勢について、ジャムナ氏は、投資家はクレジット市場にとって重要な要素である、エネルギー価格と金利動向を注視していると語った。
原題:AI to Transform How Credit Market Works, JPMorgan’s Jhamna Says(抜粋)
--取材協力:Abhinav Ramnarayan.
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