中東を巻き込む紛争が激しくなり、数千に上る航空便が影響を受けている。ドバイの主要空港が事実上の閉鎖となったほか、複数の空港で大規模な混乱が生じている。

世界最大の国際航空会社であるエミレーツ航空は運航を無期限で停止とした。エティハド航空は運航停止を2日午前2時まで延長。カタール航空も全便運休が続いており、同9時に情報を更新すると明らかにした。

アラブ首長国連邦(UAE)の民間航空当局は、この混乱に巻き込まれた2万人余りに上る乗客に対応していると発表。合計で数万人が、世界有数の乗り継ぎ拠点として機能している中東地域で足止めされている。

イスラエルと米国が2月28日に実施した空からの攻撃に、イランは中東地域全体にミサイルと無人攻撃機で報復攻撃を行った。こうした中で、湾岸地域のいくつかの空港も攻撃を受けた。

ドバイ国際空港の様子(1日)

アブダビ空港はイランのドローンを迎撃したものの、1人が死亡し、数人が負傷したと発表した。国際便の利用者数が世界で最も多いドバイ国際空港では、コンコースの一部が損傷し、スタッフ4人が負傷した。

バーレーンの主要空港も夜間にドローンの標的となり、被害が出た。クウェートの空港もドローンの攻撃で複数の職員が軽傷を負った。

過去2年間にも中東の広範な空域で制限が繰り返され、ペルシャ湾岸地域は混乱に慣れてきたものの、地域規模で何時間にもわたり実質的に運航が停止する事態は前例がない。イランとイスラエル、米国が対峙する今回の紛争の重大性が浮き彫りとなっている。

世界の航空便は密接に絡み合っているため、中東地域での広範な運航停止で空の便には世界的に深刻な混乱が生じそうだ。既に空域閉鎖で多くの航空機や乗務員が本来とは異なる配置にあり、運航が再開されても、滞留分の解消には数日を要する可能性が高い。

インド民間航空当局は同国の航空会社が2月28日に合計410便運休し、1日も444便の運休が見込まれると明らかにした。

日本航空は1日、運航の安全が十分に保たれていることが確認できるまでドーハ便の運航を見合わせるとして、3日の羽田空港発の便まで欠航にすると明らかにした。このほか韓国やシンガポール、欧州、カナダなども中東便の運航を停止。

中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空は2月28日よりも前に航空券を購入し、同日から3月15日にドバイやアブダビ、リヤドに向かう予定だった利用者に対し、1回に限り無料で変更または返金に応じると発表した。

原題:Gulf Airlines Extend Flight Cancellations as Iran Targets Hubs、China Airlines Ease Middle East Ticket Rules Amid Turmoil、Korean Air Suspends Incheon-Dubai Flights Amid Iran Tensions(抜粋)

(情報を加えて更新します)

--取材協力:Anup Roy.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.