世界の首脳らはイランを巡る危機の迅速な解決を呼びかけた。米国の同盟国では、イランの最高指導者ハメネイ師を標的とした判断を支持する声も出ている。

オーストラリアのアルバニージー首相は1日、記者団に対し「ハメネイ師はイラン政権の弾道ミサイルや核開発計画、武装代理勢力への支援、自国民に対する残虐な暴力や威圧行為に責任があった」との認識を示し、「その死が惜しまれることはない」と述べた。

アルバニージー氏はイラン攻撃の合法性に関する判断については、行動に直接関与した米国などの問題だとしつつ、イランの体制が国際平和と安全保障に対する現実的な脅威だったと主張。「今回の措置が迅速な解決につながることを期待する」と語った。

中国は2月28日、ハメネイ師の死亡が確認される前に即時停戦を呼びかけた。外務省報道官は談話で、軍事作戦を終わらせることは「緊張のさらなる悪化を回避するとともに、対話と交渉を再開し、中東地域の平和と安定を維持する」のに必要だと指摘した。

マレーシアのアンワル首相は「即時かつ無条件の敵対行為停止」を求めた上で、米国とイランに対し「さらなるエスカレートではなく、外交的出口を追求する」よう促した。

アンワル氏は先月28日、フェイスブックに「イスラエルによるイラン攻撃と、それに伴う米国の軍事行動は、中東を破局の瀬戸際に追い込んでいる」と投稿。「これらの攻撃を始めたイスラエルの行為は進行中の交渉を妨げ、阻止が不可能となりかねない紛争に他国を巻き込もうとする卑劣な試みだ」と記した。

シンガポール前首相のリー・シェンロン上級相は2月28日、今回の危機がエネルギー価格に影響を及ぼし、中東から遠く離れた国々にも波及する可能性が高いと警鐘を鳴らした。「戦争がどのように始まるかは分かるが、どのように終わるかを見通すのは非常に難しい」と、シンガポールでのイベントで述べた。

ニュージーランドのラクソン首相とピーターズ外相は1日の声明で、イラン政権は長年にわたり国際社会の期待に応えず、国民の支持も失っていたと指摘した。

両氏は「この危機ができる限り早期に終結することを国際社会とともに望んでいる」とし、「協議の再開と国際法の順守を求め、イラン指導部に交渉による解決を模索するよう促す」と述べた。

原題:World Leaders Urge Swift End to Iran Crisis After Khamenei Death(抜粋)

--取材協力:Netty Idayu Ismail、Philip Heijmans.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.