日本が中国から1月に輸入したレアアース(希土類)は前年同月比5.7%減の約1127トンだった。

財務省が26日に公表した貿易統計を基に、レアアース関連の金属や酸化物、化合物、合金などを純分換算で算出した。12月の約1180トンからも減少となった。

レアアースの採掘・精製などで高いシェアを持つ中国は輸出規制を段階的に強化していることに加え、昨年11月の台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁に反発。1月にはデュアルユース(軍民両用)品の対日輸出規制強化を打ち出していた。今月24日には三菱重工業やIHIなど20の日本企業や団体を対象にデュアルユース品の輸出管理を強化すると明らかにしており、事態が改善する兆候は見えていない。

レアアースは電気自動車や風力発電のタービンなどさまざまな製品の部品材料として使われており、規制が強化・長期化されて供給が滞れば生産に影響が出る恐れがある。

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第一生命経済研究所の西浜徹主席エコノミストは24日付のリポートで、「短期的にみれば、重要鉱物に対する在庫が直ちに枯渇する状況は見通しにくく、今回の措置による影響が顕在化する可能性は低い」とした上で、事態の長期化が懸念されると述べた。

中国リスク低減に向け日本は「多元的なレアアース確保に向けた取り組みを着実に強化する以外に道はない」と続けた。

三菱自動車の加藤隆雄社長は5日、2026年の年央ごろまでのレアアースは確保しているとした上で、「一部の部品について少し不透明なところがあるので、引き続き情報収集をしていく」と述べた。レアアースの不足は現時点で起きていないと付け加えた。

ホンダの貝原典也副社長は10日の決算会見で、中国からのレアアース輸出は安定的ではないが「確実に出てきている」と話した。ただ、ざまさまな部品に使われているレアアースの供給が滞れば「リスクは非常に大きくなってしまう」ことから、輸出の許可申請を早めに行ったり、サプライチェーンの可視化をするといった取り組みを行っているという。

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