(ブルームバーグ):米半導体大手エヌビディアは四半期売上高について再び強気の見通しを示したが、一部の投資家の期待には届かなかった。人工知能(AI)の巨額投資を巡る懸念が、今後も同社の重荷になる可能性を示唆した。
25日の発表資料で、2-4月(第1四半期)の売上高が約780億ドル(約12兆円)になるとの見通しを明らかにした。ブルームバーグが集計したデータによると、市場予想平均は728億ドルだったが、一部のアナリストは800億ドル近い水準を見込んでいた。
目覚ましい増収継続を背景に、同社は時価総額で世界最大の企業となったが、投資家の期待を満たすのはますます難しくなっている。見通し公表後、株価は時間外取引で一時4%超上昇したが、その後下げに転じ約1%安となる場面もあった。

ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「顧客はAIコンピューティングへの投資を急いでいる。AIの産業革命を支える工場であり、将来の成長を生み出す基盤だ」と述べた。
同社は、AIへの投資急増が持続可能ではないとの懸念に引き続き直面している。フアン氏はこうした懸念は的外れだと主張し、世界の既存コンピューターを、生産性を飛躍的に高める新型マシンで置き換えるには、なお数年を要するとの見方を示している。
一方で、エヌビディアは中国が大きな不確実要因であることを認めている。半導体にとって最大市場である中国で事業を継続できるかどうか、なお明確になっていない。米中の政治的対立により、中国顧客への最先端製品の販売能力は制限されている。
エヌビディアは25日、2-4月の売上高見通しに中国のデータセンター収入を含めていないと明らかにした。一方で、AI用GPU(画像処理半導体)「H200」について、中国を拠点とする顧客への出荷が米政府によって許可されたという。
エヌビディアは「これまでH200のライセンス制度の下で収益は発生しておらず、中国への輸入が認められるかどうかも現時点では不明だ」と説明した。

2025年11月―26年1月(第4四半期)の売上高は73%増の681億ドル。一時項目を除く1株利益は1.62ドルだった。アナリスト予想は売上高659億ドル、1株利益1.53ドルだった。
生産コストを差し引いた後の売上高に占める割合を示す調整後粗利益率は75.2%と予想を上回った。
テクノロジー業界に影を落とす材料の一つとしてメモリーチップ不足が懸念されているが、エヌビディアは十分な供給を確保していると説明。「当社は戦略的に在庫と生産能力を確保しており、今後数四半期を超える需要にも対応できる」としている。
11-1月のデータセンター部門の売上高は623億ドル。アナリスト予想平均は604億ドルだった。一方、ゲーミング部門の売上高は37億3000万ドルと、市場予想の40億1000万ドルを下回った。
原題:Nvidia Investors Give Tepid Reaction to Upbeat Sales Forecast(抜粋)
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