米デジタルストレージ大手ウエスタンデジタルは、サンディスクの持ち分売却を通じて30億9000万ドル(約4730億円)を調達する計画だ。同社は約1年前にフラッシュメモリー部門(現サンディスク)を分離した。

事情に詳しい複数の関係者によると、売り出し価格は1株当たり535-555ドルに設定される。これはサンディスクの17日終値590.59ドルに対して最大9.4%のディスカウントとなる。非公開での事前マーケティングによると、大幅な超過申し込みとなっているという。非公開情報を理由に関係者は匿名で語った。

サンディスクは17日の発表文で、旧親会社ウエスタンデジタルによる株式売却の開始を明らかにした。売却株数は開示しなかった。サンディスクはこれに先立ち、米証券取引委員会(SEC)への提出文書で、ウエスタンデジタルが保有する全株式751万株を登録した。

発表文によると、ウエスタンデジタルは保有するサンディスク株を、JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BofA)の関連会社が保有する債務と交換する見込みだ。これら関連会社が取得した株式は、主幹事を含む引受団を通じて市場に売却される。

17日の米株式市場引け後の時間外取引で、ニューヨーク時間午後5時17分(日本時間18日午前7時17分)現在、サンディスクは1%安の584ドルで推移している。ウエスタンデジタルは284.01ドルとほぼ横ばい。

ウエスタンデジタルとサンディスクの担当者にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。

今回の売り出しは、人工知能(AI)投資ブームを背景とするフラッシュメモリーの世界的な供給不足の中で実施される。パソコン(PC)やスマートフォンに使用されるサンディスク製品の需要は、テクノロジー業界特有の好不況サイクルと連動しており、株価評価の抑制要因となってきた。昨年9月以降、DRAMチップのスポット価格指数が急騰しており、サンディスクや同業他社の株は少なくとも2026年の間は高水準を維持すると見込まれている。

ウエスタンデジタルのクリス・セネサール最高財務責任者(CFO)は1月29日の決算説明会で、分離から1年の節目を迎える前に残るサンディスク株約750万株を売却する計画だと述べていた。分離は昨年2月24日に正式に完了した。

発表文によると、今回の売り出しはJPモルガンとBofAが主幹事を務める。

原題:Western Digital to Raise $3.09 Billion in Sandisk Share Sale (1)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.