(ブルームバーグ):米マカフィーなど株式非公開のソフトウエア企業の一部が、人工知能(AI)による混乱への耐性を貸し手に納得させようと、決算内容を予定より早く開示している。
関係者によると、サイバーセキュリティー企業のマカフィーは、第4四半期売上高の暫定集計が6億2600万ドル(約960億円)となり、前年からほぼ横ばいだったと同社債務の投資家に伝えた。同社はアドベント・インターナショナルとペルミラ・アドバイザーズから支援を受けている。非公開情報だとして匿名で話した関係者によれば、市場の変動が続く中で透明性を高めるために決算の開示を前倒ししたという。
ベインキャピタル傘下で情報技術(IT)近代化を手掛けるロケット・ソフトウエアは、2025年の売上高が前年比5.2%増の約14億ドルだったと開示した。クリアレーク・キャピタルとフランシスコ・パートナーズが支援するパーフォース・ソフトウエアは、年間売上高が24年の6億5400万ドルから6億4400万ドルへわずかに減少したと報告した。関係者によると、パーフォースの経営陣は最近の電話会議で、製品にAIを組み込むことで売り上げ拡大を図る取り組みについて詳しく説明した。
AIの急速な進展で企業債務の多くが重荷に変わりかねないとの見方から、ソフト業界は激変に直面している。AIによる代替懸念でSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)企業の株価が急落し「SaaSポカリプス」と呼ばれる現象を引き起こした。借り入れに大きく依存してきたテクノロジー企業の収益成長が打撃を受けるとの懸念を背景に、関連企業の債券も大規模な売りに見舞われた。一方で、多くのプライベートレンダーは、AIの恩恵を受ける借り手も少なくないとして、業界を強く擁護している。
マカフィー、アドベント、ペルミラ、クリアレイク、ベインの担当者はコメントを控えた。フランシスコ・パートナーズ、パーフォース、ロケット・ソフトウエアの担当者にもコメント要請したが、すぐには返答がなかった。
原題:Private Software Companies Open Their Books Early to Calm Nerves(抜粋)
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