スターマー英首相の首席補佐官モーガン・マクスウィーニー氏が8日、辞任した。側近のピーター・マンデルソン元上院(貴族院)議員を駐米大使に任命した判断を巡り、批判が相次いでいた。

マクスウィーニー氏は声明で、「ピーター・マンデルソン氏を任命するという決定は誤りだった。マンデルソン氏はわが党と英国、そして政治そのものへの信頼を損なった」と述べた。

さらに「尋ねられた際、私は首相にその任命を勧めた。その助言について全面的に責任を負う」とし、「公の立場にある者は、都合の良い時だけでなく、最も重要な局面で責任を引き受けなければならない。この状況では、身を引くことが唯一、名誉ある選択だ」と記した。

スターマー氏は5日、マンデルソン氏を駐米大使に任命したことについて遺憾の意を示していた。同氏が、性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン氏と関係があったことは周知の事実だったが、「その関係の深さと闇を誰も知らなかった」と釈明。また、「彼はエプスタイン氏をほとんど知らないと偽った。このような欺瞞(ぎまん)は、公務には相容れない」と述べていた。

マクスウィーニー氏の辞任は、スターマー首相にとって打撃だ。首相は4日、マクスウィーニー氏への信頼を維持しているとし、「私のチームに不可欠な存在だ」と述べていた。与党議員の間でスターマー氏の後継候補を探る動きが出る中、首相の側近グループは大きく弱体化することになる。候補としては、ストリーティング保健・社会福祉相やレイナー前副首相が取り沙汰されている。

原題:Starmer’s Chief of Staff Quits as Mandelson Furor Engulfs PM (1)(抜粋)

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