(ブルームバーグ):ソフトウエア株への容赦のない売りが続く中、さらなる急落に備えるためのヘッジ取引にマネーが流入している。
上場投資信託(ETF)「インベスコQQQトラスト・シリーズ1」が10%下落するリスクに対する保証コストは、上昇を見込んだ取引と比べて2020年3月以来の高水準に跳ね上がった。ブルームバーグがデータを集計した。また、iシェアーズ拡大テック・ソフトウエアETFのインプライド・ボラティリティー(予想変動率)は、トランプ大統領の上乗せ関税発表で市場が混乱した昨年4月以来の高水準となり、オプションのプレミアムを押し上げている。
ソフト銘柄への売りは行き過ぎの兆候も出ているが、人工知能(AI)アプリが業界にもたらす潜在的な影響は深刻で、底値の見極めは困難だ。
FBBキャピタル・パートナーズのリサーチ責任者、マイケル・ベイリー氏は「どこまで下がるかが問題だ」と述べる。
マイクロソフト、オラクル、セールスフォース、パランティア・テクノロジーズなどのソフト大手は、いずれも年初来で株価が2桁下落している。AIツールが事業モデルを破壊するのではとの懸念が重しだ。
株価が年初来20%下落しているフォトショップの開発元アドビを巡っては、同業他社がたどる運命の予兆との見方も出ている。
ベイリー氏は「アドビは炭鉱のカナリアなのか」と問いかけた上で、「ソフトウエア業界全体が同じ水準まで売られる可能性はあるのか。そうなれば、相当な下振れリスクに注意が必要だ」と警戒感を示す。
同氏によると、26日に予定されているセールスフォースの決算が業界にとって重要な試金石となる。同社の業績が市場予想を上回れば、急落局面が少なくとも一服し、反転の兆しとなることもあり得る。
原題:Options Traders Pile Into Tech Hedges After Software Rout(抜粋)
--取材協力:Natalia Kniazhevich、Ryan Vlastelica.
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