(ブルームバーグ):国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務総長は3日、米国の旅行需要が当面、世界の平均的な成長に追い付く可能性は低いとの見方を示した。
シンガポール航空ショーに参加しているウォルシュ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「米市場で見込まれる成長は、世界平均を下回っている」と述べた。世界全体の需要は2026年に4.9%増加する一方、米国では「おおむね横ばい」にとどまり、この傾向は今年以降も続くとIATAは見込んでいるという。
同氏によれば、業界内の統合や国内旅行重視、航空機不足、主要な米航空会社に影響しているサプライチェーンの問題が、米市場の停滞をもたらしている。
世界の航空会社は今年、過去最高となる410億ドル(約6兆3900億円)を稼ぐ見通しで、欧州の寄与が最も大きい。米国の航空会社は、関税の影響や移民取り締まりの強化、地政学的緊張の高まりによる余波に直面している。
トランプ米大統領は先週、米ゼネラル・ダイナミクス傘下ガルフストリーム・エアロスペース製の特定機種について、カナダが「認証を不当に、違法に、そして一貫して拒否してきた」と主張。それを理由にカナダで製造された新造機すべての認証を無効化する方針を示した。
ウォルシュ氏はこの問題について、航空規制当局が政治の介入を受けずに機能すると考えていると明らかにし、「米連邦航空局(FAA)の専門家と世界各地の安全規制当局の双方を全面的に信頼しており、政治がそれに干渉するとは考えていない」と語った。
トランプ氏は、FAAによってすでに認証されている一部ガルフストリーム機をカナダ当局がまだ承認していないことに不満を示している。
原題:IATA Says US Air Travel to Lag Global Growth in 2026 and Beyond
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