人工知能(AI)プロセッサー市場でエヌビディアの主要なライバルである米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、今年1-3月(第1四半期)の売上高見通しが強気の予想を下回り、失望を誘った。一部投資家の期待に沿うAI分野の進捗(しんちょく)を同社が達成できていない可能性が示唆された。

AMDは3日、1-3月の売上高が約98億ドル(約1兆5300億円)プラスマイナス3億ドルになるとの見通しを明らかにした。ブルームバーグが集計したアナリストの予想平均93億9000万ドルを上回ったが、100億ドル超えを想定した一部の予測に届かなかった。

今回の業績見通しは、AIコンピューティング投資から得られるより大きな利益を期待していた投資家を失望させた。AMDは収益性の高いAI半導体市場で、圧倒的シェアを占めるエヌビディアの後を追う。より高性能な新型モデルの今年下期の投入を予定し、それが競争優位をもたらすとしている。

AMDはその一方で、旧型半導体チップの対中販売を開始したと発表した。売り上げ増のプラス効果に加え、輸出制限を同社が回避する状況をうかがわせるが、利益率を圧迫するマイナスの側面もある。

3日の米株市場では、決算発表後の時間外取引でAMDの株価が5%余り下落した。年初から3日の取引終了までの間に株価は13%上昇していた。

AMDののリサ・スー最高経営責任者(CEO)

昨年10-12月(第4四半期)の売上高は34%増の103億ドル、一部項目を除く1株利益は1.53ドルと、いずれもアナリストの予想平均(97億ドルと1.32ドル)を上回った。

AI投資の恩恵を主に受けるデータセンター部門の売上高は、39%増の53億8000万ドル。アナリストの予想平均は49億7000万ドルだった。パーソナルコンピューター関連の売上高は34%増の31億ドルと予想平均(28億9000万ドル)を上回る数字となった。

AMDのの今年1-3月(第1四半期)の売上高見通しは、100億ドル超えを想定した一部の予測に届かなかった

原題:AMD Outlook Disappoints Investors Seeking Bigger AI Payoff(抜粋)

(昨年10-12月の業績などを追加して更新します)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.