(ブルームバーグ):ヘッジファンド運営会社シタデルの創業者で、最高経営責任者(CEO)を務める資産家ケン・グリフィン氏は、トランプ米政権が忠誠心の高い人物を優遇する傾向について、企業経営者には受け入れられにくいと指摘した。また、在任中に自身の家族を富ませることをいとわないトランプ氏の姿勢を批判した。
グリフィン氏は3日、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)主催イベントでのインタビューで、「多くのCEOは、特定の政権にこびへつらうような状況に身を置きたいとは思っていない」と発言。米政府が「えこひいきの色合いを帯びる」と、経営者は政権を公に支持するかどうかで自社の勝ち負けが決まるのではないかと懸念するようになると述べた。
グリフィン氏がトランプ大統領を批判するのは今回が初めてではない。先月には、より多くの米企業経営者がトランプ氏の政策について率直に意見を表明するべきだと語っていた。
この日のインタビューでは、在任中のトランプ氏が家族の利益となる意思決定を行っている点を挙げ、「判断ミス」だとグリフィン氏は指摘。公共の利益が守られているのかとの疑念が生じると続けた。
ブルームバーグが昨年報じたところによれば、トランプ氏の純資産は再選を目指した選挙戦初期から2025年5月までの間に、約54億ドル(約8400億円)に倍増した。この期間、トランプ氏の名前は不動産やソーシャルメディア企業、暗号資産(仮想通貨)事業などで数十億ドル規模の取引を後押しした。
グリフィン氏は、自身が政界進出する可能性についても否定しなかった。
「人生のある時点で、公職に携わっていると信じたい」とした上で、今後数年で実現する可能性は低いと付け加えた。
原題:Ken Griffin Says CEOs Don’t Like ‘Sucking Up’ to US Presidents(抜粋)
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