(ブルームバーグ):性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン氏に関し米司法省が新たに公開した捜査資料により、同氏と富裕層や有力者の交流について新たな事実が明らかになった。
当局は1月30日、約2000本の動画と18万枚の画像を含む約300万ページの資料を公開したと発表した。
公開された資料によると、ラトニック米商務長官は2012年、エプスタイン氏が所有する島への訪問を計画していたほか、従来の説明より長期間にわたってエプスタイン氏と接触を続けていた。
資料は違法行為を示唆するものではないが、ラトニック氏がエプスタイン氏との関係の深さについて事実と異なる説明をしていたことを示している。ラトニック氏は昨年、ニューヨーク・ポスト紙のポッドキャスト番組で、05年にエプスタイン氏の自宅に案内された際、マッサージに関する発言があったために関係を切ったと語っていた。
資料では、マンハッタンで近隣同士だった2人の間で18年末までメッセージのやり取りが続いたことも示されている。ラトニック氏は30日、米紙ニューヨーク・タイムズに対し、エプスタイン氏と過ごした時間は「ゼロ」だと述べたが、資料についてはコメントを控えた。
マイクロソフトの元シニアエグゼクティブ、スティーブン・シノフスキ氏が、退職の条件交渉や今後の身の振り方について、エプスタイン氏に助言を求めていたことが一連のメールで判明した。
現在はベンチャーキャピタル(VC)、アンドリーセン・ホロウィッツのボードパートナーを務めるシノフスキ氏は、長年マイクロソフトで最も著名な幹部の一人だった。同氏は12年末、「Windows(ウィンドウズ)8」の発売直後に突然、同社を去った。翌年6月に同氏とマイクロソフトは、競合避止義務や株式付与の権利などを盛り込んだ退職合意書について交渉した。
アンドリーセン・ホロウィッツの担当者にコメントを求めたが、返答はなかった。シノフスキ氏とマイクロソフトの広報担当者はコメントを控えた。
イーロン・マスク氏は、エプスタイン氏との一部のメールのやり取りが誤解を招き、自身の中傷に利用される可能性を「十分に認識している」とX(旧ツイッター)に投稿した。
今回公開されたメールには、マスク氏がエプスタイン氏所有の島への訪問を調整しているかのようなやり取りが含まれている。
マスク氏は「エプスタイン関連資料の公開を私は誰よりも強く求めてきた。ようやく実現したことをうれしく思う」と記した。
原題:Wealthy and Powerful in Focus After Latest Epstein Release (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.