東京地検特捜部は2日、ニデックによる牧野フライス製作所への株式公開買い付け(TOB)を巡り、金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで、三田証券元取締役の仲本司容疑者らを逮捕したと発表した。

三田証券の投資銀行本部長を務めていた仲本容疑者は、2024年8月28日ごろニデックのTOBの計画を把握。会社役員の松木悠宣容疑者と小林真之容疑者の2人と共謀し、TOBが公表される前の同年9月6日から12月26日に、牧野フライス株32万9100株を23億4980万円で買い付けた疑いがある。

三田証券の本社が入るビル(東京・2日)

ニデックは24年12月27日に牧野フライスへのTOBを発表。翌年4月にTOBを始めたが、牧野フライスが対抗策を表明したことなどを受け、その後撤回していた。

元取締役の逮捕を受けて三田証券は「組織的な関与は確認されていない」とした上で「本事案を厳粛に受け止め、引き続き関係当局による捜査・調査に全面的に協力していく」などとするコメントを発表した。

ニデックの広報担当者は、業務委託先でこうした事態が起きたことについて極めて遺憾だとした上で、当局の捜査に全面的に協力するとした。また同社は、合併·買収(M&A)を含む重要情報の管理に厳格に取り組んできたと説明した。

(三田証券のコメントを追加して記事を更新します)

--取材協力:堀内亮.

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