ベンチャーキャピタル(VC)のBAキャピタルでマネジングパートナーを務めるデビッド・ヘ氏は、中国の消費セクターにおける価格競争が長期化する可能性が高いとの見解を示した。需要低迷と国内企業の効率性向上が引き続きコスト低下につながるという。

2016年設立で上海拠点のBAキャピタルは、中国発のジュエリーブランド、老鋪黄金(ラオプーゴールド)や人気キャラクター「ラブブ」で知られる玩具メーカー、泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ)に初期投資した実績を持つ。現在は両社の株式を保有していない。

へ氏はインタビューで「需要の伸びが鈍化する一方、供給は依然潤沢なため、価格が押し下げられている」と述べた。

同氏の見解は、中国がデフレ圧力を緩和する難しさを浮き彫りにしている。政府は行き過ぎた競争への対策を強化してきたが、自動車メーカーやインターネット大手などの企業は低迷する消費需要を喚起するために安値攻勢を続けている。

 

過酷な競争環境は、新たな投資機会も生んでいる。BAキャピタルが初期投資したスナック小売りの湖南鳴鳴很忙(ビジー・ミン・グループ)は、中間業者を介さない直販モデルでコストを抑え、全国展開を急速に進めた。ビスケットやナッツ、飲料といった同社の商品は平均的なスーパーマーケット価格より約25%安い。

ブルームバーグの試算では、同社は香港上場を通じて最大33億4000万香港ドル(約653億円)を調達する計画だ。

消費者の低価格志向は、中国の高級ブランドには恩恵となる。ヘ氏によれば、中間層がラグジュアリーブランドから、より手頃で高品質な国産品へシフトしており、ラオプーゴールドなどがその受け皿となっている。この成功を受け、同業の中国宝飾ブランドに対する投資の関心も高まっている。

ヘ氏は「ラグジュアリー市場の軟調さがラオプーゴールドに好機をもたらした。消費の低価格化が進む中、カルティエの顧客などを取り込んでいる」と分析した。

原題:Pop Mart’s Early Backer Bets Price War Will Persist in China(抜粋)

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