英国のスターマー首相は今週の中国訪問に先立ち、米国と中国のどちらかを選ぶ必要はないとし、英企業にとって中国は「商機」があると強調した。

スターマー氏は26日のブルームバーグのインタビューで、米国との関係を犠牲にして中国との関係強化を図っているとの見方を否定した。英首相の訪中は8年ぶりで、先に訪中したカナダのカーニー首相がトランプ米大統領から新たな関税賦課に関する警告を受けた直後のタイミングとなる。

Photographer: Jose Sarmento Matos/Bloomberg

スターマー氏は英首相官邸で「しばしば国を選べと迫られるが、私はそうしない」と断言。対米貿易合意の際も米国か欧州かの選択を迫られたが、拒否したと振り返った。

今回の訪中は、香港情勢や新型コロナウイルス、スパイ活動を巡って冷え込んだ関係を修復するとの労働党の公約に基づく。スターマー政権はここ数カ月、英中間の摩擦緩和を優先。先週には中国がロンドンで計画している大使館の建設を承認した。

スターマー氏は、トランプ氏の反発や米英関係の悪化を招かずに習近平国家主席と会談することは可能だと強調。米中へのアプローチがトレードオフの関係にならざるを得ないとの見方を否定した。また先週、中堅国による結束を訴えたカーニー氏とは一線を画す姿勢を示した。

「米国とは安全保障や防衛面で非常に緊密な関係を維持する」とした上で「同時に、世界第2の経済大国であり、商機がある中国を無視するのは賢明ではない」と語った。

原題:Starmer Says UK Won’t Be Forced to Choose Between US, China (1)(抜粋)

--取材協力:Ellen Milligan.

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