トランプ米大統領と欧州との関係がぎくしゃくする中、今夏に米国で共催されるサッカーのワールドカップ(W杯)をボイコットすべきだとする声が強まっている。

国際サッカー連盟(FIFA)の元会長ゼップ・ブラッター氏は26日、ソーシャルメディアに投稿し、米国およびW杯から「距離を置く」ようサッカーファンに呼び掛けた。

また、ドイツ1部リーグ(ブンデスリーガ)に所属するザンクトパウリの会長で、独サッカー連盟の副会長も務めるオーケ・ゲトリッヒ氏は、ハンブルガー・モルゲンポスト紙とのインタビューで、ボイコットについて「真剣に検討し、議論する時が来た」と述べた。

FIFAの広報担当者はコメントを控えた。

サッカーW杯は6月から約5週間にわたり、米国がカナダ、メキシコと共催する。同大会はすでに、チケットの価格が高額だとして批判を受けている。さらにトランプ氏の政策、とりわけ北大西洋条約機構(NATO)同盟国であるデンマークからグリーンランドの領有権を取得しようとする姿勢を背景に、大会をボイコットすべきだとの議論が広がっている。

「1980年代の五輪ボイコットは、どのような理由に基づくものだったのか」。ゲトリッヒ氏は旧ソ連のアフガニスタン侵攻後に複数の国がモスクワ五輪を欠場した例を引き合いに出し、こう述べた。

オーケ・ゲトリッヒ氏

さらに「私の見立てでは、当時よりも現在の方が潜在的な脅威は大きい」とし、「この議論を行う必要がある」と強調した。

同様の声は、複数の英政治家や、かつてFIFAの改革を主導したマーク・ピエト氏からも上がっている。ピエト氏は、米国で権威主義的な傾向が強まっているとして、サッカーファンはW杯をボイコットすべきだと述べている。

原題:Ex-World Soccer Boss Joins Chorus Telling Fans to Shun World Cup(抜粋)

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