(ブルームバーグ):23日のロンドン市場で、銀のスポット価格が一時1オンス=101.23ドルとなり、初めて100ドルを突破した。安全資産への需要の高まりと、世界の各小売市場での熱狂的な買いによって、銀は急騰を続けている。
銀スポット価格はこの日4.2%急騰した。2025年に価格が2倍以上に膨らみ、今年の上昇幅は既に40%近くに達している。
トランプ米政権を中心に、通商、地政学、金融政策に関する不確実性が高まる中、投資家の貴金属に対する需要は強まっている。昨年10月には、銀が米国の関税の対象となる可能性があるとの懸念から、ニューヨークに急いで輸送する動きが起こり、ロンドンで歴史的なショートスクイズが発生した。
今週の銀価格の上昇は、ウクライナとロシアの戦争終結に向けた協議に進展が見られない中、米国と欧州同盟国との関係の不安定化が追い風となった。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性に対する懸念も、需要をあおっている。
一方、世界の銀市場は5年間にわたる供給不足が続いている。価格が高騰する中、小売購入の波が押し寄せている。中国では、投資家が金に代わる手頃な選択肢として銀に殺到し、米国ではディーラーを圧倒するほどの買い熱が起きている。銀は金融資産であるだけでなく、優れた電気伝導体として産業上も重要な役割を担っている。太陽光発電業界が主要な買い手だ。
一部の銀行は、銀が3桁台に突入すると予測していた。シティグループ今月のリポートで、銀の短期見通しを1オンス=100ドルへの急騰に上方修正し、金も5000ドルまで急騰する可能性があると予測していた。
原題:Silver Tops $100 as Global Turmoil Fuels Run for Safe Havens(抜粋)
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