(ブルームバーグ):全米自動車労組(UAW)は14日、フォード・モーターのミシガン州ディアボーン工場を視察中のトランプ米大統領にやじを飛ばしたとして、停職処分を受けた従業員への支持を表明した。
「ディアボーン・トラック工場で働くこの従業員は、力強く戦うUAWの誇り高き一員だ」と、UAWでフォード部門を統括するローラ・ディッカーソン副委員長は声明で述べた。「この労働者が信じる言論の自由という原則は、われわれが心から支持するものであり、職場で発言する自由を守るため組合員の側に立つ」と表明した。
フォード工場で働くT.J.サブラ氏は米紙ワシントン・ポストに対し、視察中のトランプ氏にやじを飛ばしたことを「全く後悔していない」と語った。当時の様子をとらえた動画では「小児性愛者の擁護者」と叫ぶ声が聞こえる。トランプ氏は暴言を浴びせ、中指を立てて強い侮辱を示すジェスチャーで応じている。
UAWのディッカーソン氏は「いかなる労働者も下品な言葉や振る舞いを受けるべきではない。相手が米大統領であってもそれは変わらない」と述べた。「UAWは交渉で獲得した全ての契約条項に基づき、組合員の雇用と権利を全力で保護する」と続けた。
ホワイトハウスのチェン報道官はトランプ氏の行動を擁護し「正気を失った人間が怒りに駆り立てられて下品な言葉を叫んだが、大統領は適切かつ明確な対応を取った」と声明で述べた。
サブラ氏はワシントン・ポストに対し、調査結果が出るまでフォードから停職処分を受けたと語った。フォードは停職処分の有無を明らかにしなかったが、やじの行為自体は非難した。
サブラ氏を支援するクラウドファンディングのプラットフォームでは、「T.J.サブラは愛国者」と題したキャンペーンが立ち上がり、同氏のための資金を募っている。14日正午の時点で2万件以上の寄付を集め、金額は45万ドル(約7100万円)を超えている。
フォードの株価はこの日、1%安で引けた。
原題:Ford Worker Who Heckled Trump Draws Support of Auto Union (1)(抜粋)
--取材協力:Skylar Woodhouse.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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