(ブルームバーグ):排出ガス規制緩和の動きが進む一方、新車価格が高騰している米国でホンダは低価格のガソリン車の生産拡大を計画している。
ホンダの米国販売責任者、ランス・ウェルファー氏は会見で、この計画の背景には低価格モデルへの需要拡大があり、電動車よりガソリン車やスポーツ用多目的車(SUV)の販売が優先されることになると述べた。
ウェルファー氏は顧客のニーズに確実に応えるため、今年はより手ごろな価格の車種の生産を増やす予定だとコメントした。市場では「アフォーダビリティー」(手の届きやすさ)が主要な課題の一つとなっており、生産車種の構成に、より低価格なガソリン車モデルを追加していくことになると述べた。
この動きは、米国の自動車購入者の多くが平均5万ドル(約800万円)近くに達している新車価格に苦しんでいることや、内燃機関に関する連邦政府の規制緩和を自動車業界が受け入れていることを示している。
ホンダでは昨年の米国での販売台数(約143万台)のうち、電気自動車とハイブリッド車が約4分の1を占めた。HVは人気車種で大きな割合を占めており、クロスオーバー車「CR-V」で54%、中型セダン「アコード」で50%、コンパクト車「シビック」では36%となっている。
しかし、ガソリン価格が下落している中で価格に敏感な米国の消費者は、より安価で燃費効率の低いモデルを選ぶ可能性がある。米エネルギー省のデータによると、米国各地のガソリン価格は少なくとも1年ぶりの低水準まで下落している。
自動車市場調査会社エドマンズ・ドット・コムによると、2026年型CR-Vのガソリン車ベースモデルは米国で3万2370ドル前後から販売されており、同車種の最廉価HVと比べて燃費面では劣るものの約5000ドル安い。
ウェルファー氏はガソリン車の販売がどれだけ増えるかについてはコメントを控えたが、今年の米国での販売台数は前年比約4%増の150万台となる見込みだ。
原題:Honda to Boost Output of Cheaper, Less Fuel Efficient Vehicles(抜粋)
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