中国との緊張を受けて日本がレアアース(希土類)の代替調達先を模索するとの思惑が強まる中、プラント建設の東洋エンジニアリング株が急騰している。同社株を空売り(ショート)する投資家が今後、ポジションの手じまいを迫られれば、株価は一段と上昇する可能性がある。

東洋エンジ株は年初から7連騰し、昨年末と比べて既に2倍になった。中国による対日輸出規制のリスクが意識され、国内での採鉱期待が高まったことが背景にある。昨年は高市早苗首相が重要鉱物の安定供給の強化を推進し、政策期待から約4.2倍に上昇していた。

同社は国立研究開発法人の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の委託を受け、海底からレアアース泥を回収する技術開発の一部に携わる。JAMSTECの探査船は今月、試験航海に出港している。

一方、S&Pグローバルの集計したデータによると、東洋エンジの空売りが浮動株に占める比率は約17.2%と、過去5年平均の約5.8%を大きく上回る。空売り比率は2025年後半から高水準で推移しており、連日の上昇は下落を予想していた空売り勢にとって逆風となる。

オルタス・アドバイザーズ日本株戦略責任者のアンドリュー・ジャクソン氏は、足元の株価上昇は個人投資家を中心とした買いと分析。「巨大なバブルだ」とし、「空売りをして、そのままポジションを維持していた投資家には大きな痛手だろう」とみる。

パラソル総研の倉持靖彦副社長は、ロング(買い持ち)の投資家が空売り比率が高い銘柄を狙い、買い戻しを誘っている可能性があると話す。空売りの手じまいがあれば株価はさらに上昇するとの見方を示した。

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.