エヌビディアは、人工知能(AI)半導体「H200」の中国向け販売承認に近づいた。トランプ政権が承認基準を見直したためだ。

商務省は13日に公表した規則で、AI半導体の対中輸出申請の審査方針を見直し、原則不許可から案件ごとの審査に変更すると発表した。今回の規則は、エヌビディアのH200とその同等品、さらにそれより性能の低いAI半導体を対象とする。

申請企業は米国内で当該半導体が不足していないことを証明する必要がある。また、中国向けの生産によって、国内顧客向け半導体の生産に使える製造能力が損なわれないことを示さなければならない。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)もMI325Xの対中輸出承認を求めている。

企業が中国に出荷できる半導体の数量にも制限がかかり、米国市場向けに製造した製品総数の50%を上限とする。商務省産業安全保障局(BIS)が所管するこの規則の下で、各社は技術の不正利用を防ぐため、厳格な顧客確認手続きの実施を義務付けられる。

また、半導体は米国内で第三者による試験を受けなければならない。

AMDの広報担当者は声明で「当社はすべての米国の輸出管理法・政策を順守している」と述べた。エヌビディアは現時点でコメントを出していない。

新規則は、エヌビディアや他の半導体メーカーによる先端AI半導体の中国向け販売を容認するというトランプ大統領の先月の決定を実行に移すための重要な一歩となる。中国政府と軍が最先端の米国技術にアクセスするのを防ぐため、2022年以降導入されてきた政策からの大きな転換を示す。

2年余り前に投入されたH200は、中国の顧客に合法的に輸出されるAI半導体としては最も高性能なものになる。エヌビディアは米国内では、より高性能な最先端AI半導体「ブラックウェル」世代を販売している。また、米天文学者ベラ・ルービン氏にちなんで「ルービン」と名付けられた次世代半導体への移行を準備している。

原題:US Clears Path for Nvidia to Sell H200s to China via New Rule(抜粋)

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