米投資会社アリエル・インベストメンツのジョン・ロジャース会長兼共同最高経営責任者(CEO)は、米国の平均的所得の消費者が生活費高騰に苦しむ状況で、米経済は年末に小規模なリセッション(景気後退)に陥る可能性が高く、株価は下落するとの見通しを明らかにした。

ロジャース氏は13日、シカゴ経営者クラブの年間見通しのイベントで経営幹部らに対し、ダウ工業株30種平均が今年15-20%下げる公算が大きいとの予想を示した。富裕層はうまくやっているが、平均的な米国民は支払いに苦労していると指摘した。

ジョン・ロジャース氏

「年末までに小規模なリセッションに見舞われるだろう。富裕層はクルーズ旅行やラスベガスに出掛けるなど、さまざまな刺激的支出を行い、実に好調だ。だが平均的消費者は本当に苦労している」と同氏は語った。

ファンド業界のベテランであるロジャース氏は、過去3年間の2桁の株価上昇率は「極めて異例」だと主張。AIブームの影響で株式市場は経済情勢をもはや反映しておらず、大型テクノロジー株への市場の過度な集中が気掛かりだと述べた。

ロジャース氏は、米連邦準備制度が利下げ圧力に直面する中で、米10年国債利回りが年末に若干低下すると予測した。

一方、KPMGのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今年3回の利下げに動き、ダウ工業株30種平均は現時点の4万9200前後から年末には4万3000まで下落すると見込む。それでも米経済はリセッションを回避すると同氏は予想した。

原題:Ariel’s Rogers Sees 2026 Recession, Dow Falling as Much as 20%(抜粋)

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