韓国政府は9日、オンショア外為取引を7月から24時間体制に全面的に拡大すると発表した。海外の取引拠点や電子通貨プラットフォームとの連携強化も進める。国際決済やオフショア取引でのウォン利用拡大に向け、今年前半にもロードマップを策定するという。

為替を巡る改革は、海外からの投資を呼び込むための広範な取り組みの一環だ。韓国はMSCIの先進国株価指数など主要なグローバル指数への組み入れを目指している。政府は年内にFTSE世界国債インデックスへの段階的な組み入れを完了し、市場インフラの国際標準化を急いでいる。

こうした取り組みの一環として、当局は韓国版政府系ファンド(SWF)の設立計画を改めて示した。初期資本は約20兆ウォン(約2兆1600億円)。政府保有株などを原資とし、独立した意思決定の下で投資規模を段階的に拡大する。

経済成長

韓国の企画財政省によると、政府が予測する2026年の経済成長率は2%と、韓国銀行(中銀)予想の1.8%を上回る。内需の持ち直しに加え、半導体を中心とする輸出の回復が景気を下支えする見通しだ。消費者物価は25年と同じ2.1%と見込んだ。

 

今年の経常収支は1350億ドル(約21兆2300億円)の黒字と、昨年の推計1180億ドルから拡大する見通し。半導体価格の回復やエネルギーコストの緩和に伴う交易条件の改善が寄与する。

中長期的な成長制約にも言及した。構造改革が停滞すれば、潜在成長率は30年代に1%前後、40年代にはゼロ付近まで低下すると警告。資本誘致と生産性向上の必要性を強調し、その中核として外為市場へのアクセス改革を位置づけている。

このほか、人工知能(AI)や半導体、先端製造業を主要な成長エンジンとし、産業政策の優先分野を改めて確認した。

原題:South Korea Signals Better Growth as It Moves to Open FX Market(抜粋)

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--取材協力:Susie Kang、Jaehyun Eom.

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