中国が先手…豊富な“資源”も狙いか
井上キャスター:
他にも、氷がどんどん溶けていくと石油・レアアースなどの採掘が可能になります。既に中国企業はグリーンランドを買い漁っているということです。

明海大学・小谷哲男教授:
グリーンランドはエネルギー、鉱物資源がかなり豊富だと言われていましたが、氷があることで、これまで開発できませんでした。
しかし温暖化で氷が溶けて、資源に手が届くようになってきたところで、真っ先にグリーンランドに来たのが中国企業だったということになります。
トランプ大統領は、レアアースを中国に握られてしまっていることを非常に懸念しています。グリーンランドが手に入れば、レアアースを中国に依存しなくても手に入れることができるため、グリーンランドに関心を持っているわけです。
井上キャスター:
いずれにしてもアメリカが力をもって、グリーンランドを支配下に置くということになると、今度は中国・ロシアも力を持って他のところを同じように支配できるという理論になってしまいます。そうすると、今までの国際秩序があってないようなものという感じもします。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
私はオランダ人なので、まさかアメリカが武力でグリーンランドを制覇するというのは想像もつかないですが、想像できないようなことをするのがトランプ大統領なので、不思議でもないかもしれません。
一方で、トランプ大統領はやはりディールが好きなので、軍事力的に制覇するのか、あるいはディールでやるのか。
例えば、ウクライナもアメリカ企業が資源を優先的に発掘できるようにするとか、あるいはディエゴガルシアみたいに100年のリースで、一時的に支配するみたいなディールを作ることも、過去に例があります。そういうことも考えられるのではないでしょうか。
これが本当に世界を2つに分断するという話であれば、そのあとも続くのかどうかということもあります。今のトランプ政権の人たちはあと3年残っているわけですが、違う大統領になれば考えも変わるかもしれません。