暗号資産(仮想通貨)ビットコインのオプション市場で、トレーダーらが10万ドルの大台回復を視野に入れている。昨年10-12月(第4四半期)の暗号資産暴落を受け、投資家が再びデジタル資産に回帰するとの楽観論が背景にある。

米コインベース・グローバル傘下のデリバティブ取引所デリビットのデータによると、ビットコイン・オプション市場の未決済建玉は、1月30日満期で権利行使価格10万ドルの契約に集中している。その想定元本総額は、取引が2番目に多く、同じ満期で行使価格8万ドルのプットオプションの2倍超に上る。

ウィンターミュートのOTC(相対)取引責任者ジェイク・オストロフスキス氏は「規模はそれほど大きくないが、方向性は一貫しており、先週指摘された行使価格10万ドルへの高い関心を受けて、さらに積み上がっている」と指摘。

「その先のオプションカーブでは依然としてプットオプション(売る権利)の価格がやや割高だが、その傾向は大きく和らいだ。市場はもはや最悪の事態を想定しておらず、状況はやや底堅くなってきたと感じられる」と述べた。

これは、2025年終盤の暗号資産下落局面からの大きな転換を意味する。この時期には現物市場での持続的な売りと、相場下落に備えたプットオプションのプレミアム上昇が重なった。

出典: Deribit

ビットコインは日本時間6日の取引で一時約9万4395ドル。10-12月期には24%下落し、8万7648ドルで昨年の取引を終えていた。10万ドル台を記録したのは11月14日が最後。

ウィンターミュートによると、ビットコインおよびイーサの投資商品で資金流出が流入に転じた。1月2日にはそれぞれ4億7100万ドル(約740億円)、1億7400万ドルの純流入を記録し、こうした需要は昨年11月以来の高水準となった。これらの投資商品では、1日で約190億ドルのデジタル資産が消失した10月上旬の暴落以降、膨大な資金流出が続いていた。

原題:Bitcoin Options Traders Eye $100,000 Following Year-End Meltdown(抜粋)

--取材協力:Judy Lagrou.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.