昨年12月の米製造業活動は2024年10月以来の低水準を記録し、製造業にとって厳しい1年の締めくくりとなった。50を下回り、活動縮小を示すのは10カ月連続。

在庫指数は2024年10月以来の低水準となり、需要が低調なため、多くの企業が既存の在庫に依存していることを示した。

加えて、原材料コストは依然として高止まりしている。仕入れ価格指数は58.5で前月比横ばいだったが、前年同月比では6ポイント上昇した。

新規受注指数は4カ月連続で50を下回り、縮小を示した。新規輸出受注も50を下回ったままとなった。生産はなお50を小幅に上回ったものの、雇用は11カ月連続で縮小圏。ただ、縮小ペースはやや鈍化した。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、プリシラ・ティアガムーシー氏はリポートで「米製造業活動は2025年の大半において縮小圏にとどまり、今回の統計からも近く回復に転じる兆しは見られない」と指摘。「製造業の弱さは、より広範な経済が拡大を続ける中でもなお続くと予想される」と述べた。

一方、明るい材料となったのは、顧客在庫が2022年10月以来の低水準となった点で、今後数カ月の受注や生産の回復を示唆している。

Michael McKee 記者がISM指数についてリポート

とはいえ、トランプ大統領の通商政策変更が引き起こした関税や経済全体の不透明感は、多くの企業にとって事業拡大の判断を難しくする要因となっている。

12月は衣料品や木材製品、繊維を筆頭に15業種で活動が縮小した。一方、拡大したのは2業種にとどまった。これは2023年12月以降で最も少ない。

ただし今後は、関税を巡る不確実性の後退や大型減税・歳出法の成立により、今年の設備投資には追い風が吹くとの見方が出ている。

輸入指数は7カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。サプライヤーのリードタイム(発注から納品までの時間)はさらに長期化し、受注残も縮小圏にとどまった。

ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、スチュアート・ポール氏は「12月のISM製造業景況指数が予想を下回ったことについては、話半分に受け取っている」と述べた。「総合指数の下押し要因は在庫の急減だったが、顧客在庫も低水準にあることから、今後数カ月で製造業の需要は改善に向かうと見ている」と語った。

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Factory Malaise Continues as Gauge Drops to One-Year Low (3)(抜粋)

(第8段落に拡大業種数が2023年12月以降で最少となったことを追加して更新します)

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