米国防総省が人工知能(AI)を活用した戦場での意思決定の高速化に取り組む。ブルームバーグが確認した政策文書によると、戦闘作戦においてセンサーと攻撃手段を結びつける構想の中核にこのシステムを据える。

パランティア・テクノロジーズが開発した「メイブン・スマート・システム」を、予算措置を伴う正式な調達プログラムである「プログラム・オブ・レコード(PoR)」にする。ファインバーグ国防副長官は文書の中で、これによって指揮官が戦争に勝利できるよう、開発・統合に「必要な安定的な資金と資源が提供される」と述べた。

メイブンは、米軍の各地域統合軍で既に運用されているデジタル作戦指揮プラットフォーム。戦場の状況をデジタル地図上で表示し、標的の識別・選定から兵器システムとの連携までを支援する。同システムにはアンソロピックのAIツール「Claude」も統合されており、対イラン作戦を含む米軍の実任務で広く活用されている。

3月9日付の同文書によると、PoRにすることは厳格な試験・評価基準の導入と、システム性能に関する明確な責任体制の構築という狙いもある。メイブン関連の契約は米陸軍が一元管理し、各地域司令部やネットワークへのアクセス拡大も迅速に進める方針だ。

メイブンの正式なPoRへの格上げは、9月末までの会計年度中に完了する見通しだ。この計画についてはロイターが先に報じていた。

原題:Pentagon to Push AI Battlefield Integration With Focus on Maven(抜粋)

--取材協力:John Harney.

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