(ブルームバーグ):米航空大手ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスのスコット・カービー最高経営責任者(CEO)は、原油価格が1バレル=175ドルに達する可能性に言及し、ジェット燃料費が大幅に増加する最悪シナリオを警告した。
カービー氏が20日遅くに従業員向けメモで明らかにしたところによると、同社はすでに高止まりしているジェット燃料価格を受け、採算が一時的に悪化している路線を中心に輸送能力を短期的に5パーセントポイント削減する方針だ。一方で、同社は危機を乗り切る体力があり、投資の先送りや従業員の一時解雇は行わないとした。
メモで「現実として、ジェット燃料価格はここ3週間で2倍以上に上昇している。この水準が続けば、ジェット燃料だけで年間110億ドル(約1兆7500億円)の追加コストとなる。ユナイテッドの過去最高益の年でも利益は50億ドル未満だった」と述べた。
世界の航空会社は原油価格の急騰という痛みを伴う局面に直面している。ユナイテッドなど米航空大手は燃料のヘッジを行っておらず、価格急騰に対する防御策を持たない。業界全体では、運賃引き上げや燃油サーチャージにより、上昇したコストの一部を回収する動きが出ている。
輸送能力ベースで世界最大の航空会社であるユナイテッドは、原油価格が2027年末まで1バレル=100ドル超で推移すると予想している。
原題:United Air Sees Risk of Surging Fuel Cost, Says Airline Is Ready(抜粋)
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