(ブルームバーグ):対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を展開する米OpenAIが、2026年末までに従業員数をほぼ倍増させる計画だと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。事情に詳しい関係者2人を引用している。アンソロピックやアルファベット傘下グーグルなど、AI分野の競合との開発競争が激しさを増す中、人材確保を急ぐ。
FTによると、OpenAIは現在約4500人の陣容を約8000人に拡大する。新規採用は製品開発やエンジニアリング、研究、営業の各部門が中心となる見通し。増員に伴い、サンフランシスコではオフィススペースの新規確保も進めており、同市内の拠点面積は合計100万平方フィート(約9万2900平方メートル)を超えている。
大規模な採用計画の背景には、企業向けAI市場を巡る競争がある。アンソロピックやマイクロソフトなどのライバル各社は、AIをコーディング支援ツールとして利用する企業顧客への売り込みを加速させている。OpenAIを含む各社は、企業の決算報告書の分析からコード生成、写実的な画像・動画の作成まで、複雑さを増すタスクに対応可能なAIモデルを相次いで発表してきた。
OpenAIは買収戦略も積極化している。先週には開発者向けPythonツールを手がけるスタートアップのアストラル(Astral)の買収計画を公表。3月に入ってからAIセキュリティー新興企業プロンプトフー(Promptfoo)の買収で合意し、AIエージェントの展開前にテスト・安全性検証を行うツールを獲得した。
昨年にはソフトウエア・アプリケーションズやネプチューンなどのスタートアップも傘下に収めている。
プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社との連携にも乗り出している。ブルームバーグが伝えたところによれば、TPGやブルックフィールド・アセット・マネジメント、ベインキャピタルなどと合弁事業の設立に向けた協議が進んでおり、OpenAIのAIソフトウエア導入を後押しする狙いがある。
OpenAIはコメント要請に対し、回答していない。
原題:OpenAI Plans to Almost Double Its Headcount This Year, FT Says(抜粋)
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