中国軍は昨日に引き続ききょうも台湾周辺で軍事演習を行い、長距離の実弾射撃などを実施したとしていて、台湾が警戒を強めています。

中国軍の東部戦区の報道官はきょう午前、「陸軍部隊が台湾島北部の海域に長距離火力実弾射撃を実施した」と発表しました。使われたのは多連装ロケット砲とみられます。

午後には南部海域にも長距離実弾射撃を行ったとしています。

これに対し、台湾の頼清徳総統は「頻繁な軍事的圧力の強化は責任ある大国がとるべき行動とは到底言えない」とSNSに投稿しました。

台湾国防部はけさまでに中国の軍用機のべ130機を確認したとし、「極めて挑発的な行動は地域の平和と安定を深刻に破壊するものだ」と批判しました。

この演習により台湾を発着する国際線の乗客10万人以上に影響が出る見通しだということです。