ベネズエラは、世界最大級の石油埋蔵量を擁する地域で油井の操業停止に着手した。同国は、資金流入を断つ狙いでトランプ政権が実施する封鎖に直面している。

事情に詳しい関係者2人によると、国営ベネズエラ石油(PDVSA)は保管スペースが尽き、在庫が増加したため、28日にオリノコベルトで油井の稼働停止を始めた。オリノコベルトの生産は少なくとも25%減の日量50万バレルを目指しているという。減産量はベネズエラ全体の生産量(日量110万バレル)の15%に相当する。

この措置は、封鎖期間中もベネズエラ経済の要である輸出を維持しようとしてきたマドゥロ大統領に厳しい現実を突きつけるものだ。関係者の1人によると、油井の操業停止は、運用面の課題や再稼働でかかる高いコストを踏まえ、最後の手段とみなされている。

政府とPDVSAの担当者にコメントを求めたが、すぐに反応はなかった。

ベネズエラ産原油は主に中国が購入している。米国は2019年にベネズエラに制裁を科した。今月にはトランプ米大統領が麻薬カルテル対策として、軍を動員した封鎖を命じた。

原題:Venezuela Starts Shutting Oil Wells as US Blockade Halts Flows(抜粋)

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