(ブルームバーグ):トランプ大統領は29日、中国軍が台湾を取り囲む形で同日実施した実弾演習について、習近平国家主席から「何も」知らされていないと述べる一方、中国が長年続けてきた演習の延長線上にあると位置付け、重大視しない考えを示唆した。
世界の二大経済大国である米中両国は今年10月30日、韓国・釜山で開いた首脳会談で、一部関税や貿易制限措置を1年間停止することで合意した。来年4月のトランプ大統領訪中に向け調整も行われており、今回の発言からは、中国との合意を損なうことを避けたい米側の意向がうかがえる。
トランプ大統領はフロリダ州の私邸「マールアラーゴ」で、演習を心配しているかとの記者団の質問に対し、中国は「そのエリアで20年間にわたり海軍の演習を続けてきた」と答えた。
米国が台湾への大規模な武器売却を発表したことを受け、中国の陸海空軍とロケット軍は29日、実弾射撃訓練を含む演習を台湾周辺で行い、武力を誇示する大掛かりな威嚇を行った。
トランプ氏は「私は習主席と素晴らしい関係を築いているが、彼はそれについて何も私に伝えなかった。確かにその動きは確認したが、何も彼は私に話さなかった。今後そうするとは信じない」と語った。イスラエルのネタニヤフ首相との共同記者会見で発言した。
中国は台湾を不可分な領土の一部と見なし、必要なら武力行使も辞さず最終的に支配下に置くことを目指す。独立派として警戒する頼清徳氏が2024年5月に総統に就任して以降、中国は台湾への軍事的圧力を強めている。
中国の人民解放軍は、台湾周辺での演習を30日も継続した。
原題:Trump Downplays Threat From China Military Drills Off Taiwan (1)、China Holds More Taiwan Military Drills as Trump Downplays Worry(抜粋)
(米中関係の背景などを追加して更新します)
--取材協力:Kate Sullivan.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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