欧州の航空機大手エアバスは現在、航空機の生産を急ピッチで進めており、数週間前に下方修正した2025年の納入目標についても達成可能だとの自信を示している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

同社は今月、これまでに民間機約90機を引き渡し、さらに約35機の引き渡しを予定しているという。非公開情報であることを理由に、関係者1人が匿名で語った。別の関係者は、現時点で経営陣が目標を再び引き下げる兆候はないと述べた。

エアバスの広報担当者はコメントを控えた。同社は来月初めに12月の受注・納入の正式な数値を公表する予定だ。納入目標を下方修正した背景には、主力機A320モデルで品質問題が見つかっていたことがある。

2025年の航空機引き渡し目標は現在790機で、当初目標を30機下回る。これを達成するには、今月中に133機を引き渡す必要があり、11月の実績のほぼ2倍に相当する。エアバスは例年、年末の数週間に工場稼働を加速させるが、今年の追い込みは例を見ない厳しさとなっている。

エアバスは今週、中国の航空会社2社から合計約80億ドル(約1兆2400億円)の受注を獲得した。いずれもA320シリーズの購入となる予定だ。

原題:Airbus Cranks Out Aircraft at Rapid Pace to Meet Delivery Goal(抜粋)

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