中国当局は、人のように振る舞う人工知能(AI)の利用規制を強化する方針だ。倫理的かつ安全で、透明性の高いAIサービスの提供を義務付ける。

AIを戦略的産業として推進し、経済成長と国際競争力を後押しする新技術に巨額の投資を行う中国は、その一方で、公安と社会の安定を保つ統治の維持に力を注いでいる。

中国国家インターネット情報弁公室(CAC)が27日にウェブサイトに掲載した規制案によれば、ユーザーがサービスにログインする際、2時間ごと、あるいは過度の依存の兆候が検出された段階で、AIとやり取りしていることをユーザーに伝える義務が生じる。来年1月25日まで規制案に関する意見公募が行われる。

CACによると、人のように振る舞うよう設計されたAIシステムは、強固なセキュリティー・倫理審査システムを組み込むと同時に「中核的な社会主義的価値観」に基づいて動き、国家安全保障を危険にさらしかねないコンテンツの公開を避けることが求められる。

規制案によると、人間のようなAI機能をリリースするプロバイダーは、安全評価を実施し、地元のサイバースペース規制・監督当局に報告を提出する必要がある。登録ユーザー100万人ないし月間アクティブユーザー10万人のサービスも報告が義務付けられる。

原題:China Issues Draft Rules to Govern Use of Human-Like AI Systems(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2025 Bloomberg L.P.