(ブルームバーグ):シティグループは中国株の投資判断を引き下げる一方、台湾株を引き上げた。台湾企業は中国企業に比べ、世界的な人工知能(AI)サプライチェーンとの結び付きが強く、業績見通しもより良好だとしている。
デービッド・グローマン氏らストラテジストは22日のリポートで、台湾株の投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に変更した。AIハードウエア生産における台湾の役割を評価した。一方、中国株については「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げ、業績予想の修正が芳しくないことや、冴えないマクロ経済見通しを理由に挙げた。
シティが成長重視の投資配分を台湾寄りに調整したことは、世界の大手銀行の多くがなお中国に強気な見方を示す中で、対照的な動きだ。JPモルガン・チェースは先月、AI導入の加速や消費支援策を理由に、中国株の投資判断を引き上げている。
グローマン氏らは7月、業績見通しの改善と妥当なバリュエーションを評価して、中国を「オーバーウエート」に引き上げていた。その後、MSCI中国指数は約8%上昇したが、MSCIアジア太平洋指数の上昇率(約11%)を下回っている。
シティはそのほか、新興国市場株を引き続き「オーバーウエート」としている。背景として、堅調な利益モメンタムと米金融緩和、バランスの取れた世界経済環境、AI主導の設備投資を挙げた。
シティのストラテジストは、「当行の新興国市場への配分は、引き続き景気循環に敏感な構成となっており、AIの拡大による成長効果を大きく取り込めるとみている」とし、「2026年には新興国市場は主要株式市場で1株利益の伸びが最も高くなる見込みだ」と分析した。
シティのストラテジストは、26年末のMSCI新興市場指数を1540と予想した。22日終値からの上昇率は約11%となる。
原題:Citi Downgrades China Stocks, Lifts Taiwan on AI and Earnings(抜粋)
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