デンマークの製薬大手ノボノルディスクはこれまで注射薬で提供してきた主力の肥満症治療薬「ウゴービ」について、錠剤版を米国で販売する承認を得た。競合する米イーライリリーから市場シェアを守る取り組みにとって重要な一歩となる。

ノボは22日、米国での販売を1月上旬に開始すると発表した。経口のGLP-1受容体作動薬では初となる。減量、または減量後の体重を長期的に維持する目的での使用が承認された。

承認は、臨床試験「オアシス4」の結果に基づく。同試験では、1日1回25ミリグラムの錠剤を服用した人が、体重を平均約16.6%減らした。同社によると、2025年下期に欧州や他の地域でも承認申請した。

ウゴービの錠剤は、リリーに対抗するノボの戦略の柱だ。リリーは自社の経口肥満症治療薬が3月までに承認される可能性があるとしており、その場合、ノボの先行期間は数カ月にとどまる。

ノボの米国預託証券(ADR)は通常取引後の時間外取引で一時8%上昇した。市場における同社の位置付けを巡る懸念から、年初来では44%下落している。

同社は、現金払いの場合、用量1.5ミリグラムの錠剤を月149ドル(約2万3000円)から販売する計画だ。より高用量の場合や保険適用後の価格については、発売が近づいた時点で明らかにすると電子メールで説明した。保険適用後の価格は、全用量で月25ドルに下がる可能性があるとしている。

マイク・ドゥスター最高経営責任者(CEO)は発表資料で「ウゴービの錠剤は利便性の高い、新たな治療の選択肢を患者に提供し、減量の開始や継続を手助けする」と表明した。

ノボは、自ら切り開いた肥満症治療薬市場で最近苦戦している。ウゴービは、直接比較試験でより大きな減量効果が示されたリリーの「ゼップバウンド」に押されている。次世代の注射薬「カグリセマ」も、試験で示されていたほどの減量効果を実現できていない。

原題:Novo Nordisk Gets US Approval for Wegovy Obesity Pill (1)(抜粋)

(2段落目以降に新たな情報を追加して更新します)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2025 Bloomberg L.P.