(ブルームバーグ):プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社の英ペルミラと米ウォーバーグ・ピンカスが率いるグループは、投資・会計ソフトウエアの米クリアウォーター・アナリティクス・ホールディングスの買収で合意した。同社を負債含め84億ドル(約1兆3200億円)と評価した。
発表資料によると、買収提示額は1株当たり24.55ドルで、株式価値は全体で約70億ドルの評価となる。提示額は直近の株価終値を約10%上回り、ブルームバーグ・ニュースが両PE投資会社の買収交渉を報じる前の11月10日の株価に対しては、47%のプレミアムとなる。今回の発表はブルームバーグの先の報道に沿う内容だった。
発表によれば、買収するグループにはシンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスも参加し、米PE投資会社フランシスコ・パートナーズも中核的な役割を果たす。またクリアウォーターはいわゆるゴーショップ期間として、競合する買収提案を1月23日まで検討できる。買収手続き完了は2026年上期の見通し。
ペルミラとウォーバーグは2021年、クリアウォーターの新規株式公開(IPO)を支援した。クリアウォーターの株価は今年約19%下落し、19日終値は22.25ドルだった。
2004年創業のクリアウォーターは金融サービス企業にソフトウエアを提供。11月に発表した7-9月(第3四半期)決算では売上高が前年同期比77%増の2億500万ドル、EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は84%増の約7100万ドルだった。
原題:Permira, Warburg Near $8.4 Billion Clearwater Analytics Deal (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2025 Bloomberg L.P.