(ブルームバーグ):フランスのマクロン大統領は21日、予算成立の先行きが不透明な状況にもかかわらず、新たな空母の建造を近く開始すると明らかにした。
マクロン大統領はアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで、フランス軍部隊を前に演説し、「大掛かりな計画の開始が今週決まった。80%を中小企業が占める800のサプライヤーと景気を後押しする直接的効果が期待される」と語った。
原子力空母シャルル・ドゴールの後継として設計される次世代空母「PA-NG」は、2038年の就役を予定する。フランス海軍艦艇の設計・建造を請け負うフランスのナバル・グループなどが計画に参画する。
フランスでは2026年度予算案の審議が1月に先送りされ、公共支出の先行きが見通せない状況だ。必要不可欠な非裁量的支出と課税を継続させる特別法の提出に向け、政府は22日に閣議を開く予定だ。
フランス政府は新空母建造プロジェクトの費用について、100億ユーロ(約1兆8460億円)との見積もりを先に公表した。この数字を考慮し、一部の議員らは建造の延期を提案していた。
原題:Macron Says France Will Soon Start Building New Aircraft Carrier(抜粋)
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