(ブルームバーグ):米半導体大手マイクロン・テクノロジーは17日、12月-2026年2月(第2四半期)について強気の見通しを示した。需要の急増と供給不足により、同社が製品価格を引き上げやすくなっていることをうかがわせる内容だ。
発表資料で、12月-2月の売上高は183億-191億ドル(約2兆8500億-2兆9700億円)になるとの見通しを示した。アナリスト予想平均は144億ドルだった。一時項目を除いた1株利益予想は8.22-8.62ドルで、予想の4.71ドルを上回った。
発表を受け、マイクロン株は時間外取引で約6%上昇した。年初来では168%高となっている。
サンジェイ・メロートラ最高経営責任者(CEO)は同社について、人工知能(AI)の実現を可能にする上で不可欠な存在だと強調。「メモリーとストレージに対する顧客からの高まるニーズを支えるため投資を行っている」と述べた。
AI向けコンピューティング部品への旺盛な需要は供給を上回っており、マイクロンのような企業に追い風となっている。一方で、パソコンに使われる汎用(はんよう)メモリーでも不足が生じており、デル・テクノロジーズなどのパソコンメーカーは、今後1年にわたりメモリー半導体の不足が見込まれ、その結果として部品価格が上昇するとの見通しを示している。市況変動の激しい業界で、供給不足はマイクロンの価格決定権を強める要因となっている。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ジェイク・シルバーマン氏はリポートで「メモリー価格の上昇が足元で一服する可能性は低い」と指摘した。
9-11月(第1四半期)の売上高は57%増の136億ドルとなった。一時項目を除いた1株利益は4.78ドルだった。アナリスト予想は売上高で130億ドル、1株利益で3.95ドルだった。
マイクロンは需要に対応する上で投資額が拡大することを警告している。25会計年度には新工場や設備に138億ドルを投じたが、現会計年度にはそれを上回る投資を見込んでいる。
原題:Micron Gives Rosy Sales Forecast After AI Boom Spurs Demand (1)(抜粋)
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