(ブルームバーグ):米映画芸術科学アカデミーは17日、映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞の授賞式を、2029年から米アルファベット傘下の動画配信サービス、YouTubeで配信すると発表した。これにより、ウォルト・ディズニー傘下のABCで半世紀以上続いた授賞式放送の歴史に幕を下ろす。
発表資料によると、ABCとの現行契約の満了後にYouTube配信に切り替える。新たな契約は33年まで。ブルームバーグ・ニュースは8月に、YouTubeが授賞式放映権の獲得を目指していると報じていた。
アカデミー賞の授賞式番組視聴者数は、テレビ放送と映画館の人気低下を背景に減少している。今年の授賞式の平均視聴者数は1810万人。1998年に「タイタニック」が作品賞を受賞した際は5520万人に上っていた。
同授賞式は1953年3月にNBCで初めてテレビ放送され、61年から10年間はABCに移り、71年から75年までは再びNBCで放送された。その後76年以降は一貫してABCが中継してきた。
今回の契約条件の詳細は明らかにされていない。ディズニーは年間約7500万ドル(約117億円)を放送権料として支払っていたと報じられている。
原題:Oscars Show Moving to YouTube After Half Century on Disney’s ABC(抜粋)
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