(ブルームバーグ):中国の不動産開発大手、万科は、社債のデフォルト(債務不履行)回避に向け、返済期限延長案の修正版を公表した。
上海清算所への提出書類によると、15日に満期を迎えた20億元(約440億円)規模の社債の保有者は、延長案について現地時間22日午前10時までに投票を行う。22日は、同社債に設定されていた当初の猶予期間が終了する日に当たる。
万科は中国の不動産危機の中で唯一、債務不履行を免れている主要デベロッパー。同社は当初、元本と利息の支払いを12カ月延期する案を提示したが、債権者の反対で否決されていた。
今回の修正版は、15日支払期日の利息6000万元を22日までに支払う内容。一方で現行の5営業日の猶予期間を30営業日に延長することも提案している。また、満期時に追加で3%のクーポンを支払うほか、一定の信用補完措置を設けるとしている。
同社は18日に社債保有者との会合を開催し、修正案について協議する予定。同案の承認には、元本残高の90%以上を保有する投資家の賛成が必要となる。
原題:Vanke Sweetens Terms of Bond Plan in Bid to Win Creditor Support(抜粋)
--取材協力:Jacob Gu.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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